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「ねぇ…魔理沙…お願いがあるんだけど…」
アリスは紅魔館からでたあと、真っ直ぐ魔法の森にある魔理沙の家に向かった。
魔理沙に一緒に森の泉まで来てほしいとお願いをしに行ったのだ。
「いいけど…何でだ?」
魔理沙にそう聞かれたとき、アリスは返答に困ったが
「まっ、いっか!私もアリスとそこに行きたかったからちょうどいいしな!」
と向こうが一方的に話を切り上げてしまった。
アリスはなぜ魔理沙は自分とその泉に行きたいのか訝しげに思ったが自分も理由を答えられないのでそれ以上の追求をやめておいた。
――それに、魔理沙の了承も得たんだしね。
あとは帰って人形を作るだけね。
アリスは魔理沙と別れた後、ややスキップしながら家に帰った…。
風をきる音が気持ちいい。
景色が高速で流れていく。
背中に黒い翼を生やし、手には楓型の団扇を持っている少女がたくさん紙の束を持って、幻想卿の上空を飛んでいる。
「見えてきた」
彼女はそう呟き、手に持っているたくさんの紙の束を落とさぬよう握りなおし、加速した。
目標は…博麗神社。
彼女はうまくたくさんの紙の束から一枚の紙の束を抜き出し…
博麗神社の縁側に向かって投げ付けた。
紙の束はそのまま狙い通りに博麗神社の縁側に着地。
彼女はそれを確認し、またどこかに飛び立った。
「…おっ。霊夢。文々。新聞の号外きてるよ。」
その落ちた紙の束に萃香が気付き、霊夢に呼び掛けた。
「射命丸も大変ね…」
と奥から霊夢がでてきた。
「んなんか外の世界の化け物がなんらかの原因で幻想卿に入ってきちゃったみたいだね」
「ふぅん。ちょっと見せて」
霊夢は萃香から文々。新聞をとり、大見出し記事を見て…顔の色を変えた…。
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