プロローグ

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目の前で自分の両親がイチャイチャしているのを見ながら、俺は説明を聞く。 「それと、従者はどは付けない。旅の途中に仲間ができた場合などはいいが、それ以外は一人で旅してもらう」 そのことに関しては特に文句は無かった。 別に召使いがいなくても料理とかはそれなりにできるしな。 「あともう1つ。せっかくなら旅の途中に嫁さん見つけて来い」 「はぁ?いいよそんなの。俺別に結婚する気ないし」 その言葉を口にした途端、母から黒いオーラが発せられた。 「なに?私とラウドとの出会いを侮辱するの?もしそうならいくら息子とは言え、ただじゃ済まさないわよ?」「綺麗な奥さんを見つけて参ります…」 そんな感じで説明を受ける中、俺はあることに気付いた。 「と、こんな感じだが、何か質問とかはあるか?」 「1つだけ。 旅の期間はどれくらい?デメテリアがそんな大きくないとは言え、それでも歩いて旅するには結構広いぜ?」 旅の期間。 東京ドーム何個分…だなんて表現はできないが、一応1つの国である。一週間やそこらで回りきれる広さではない。 「自分がやりたいだけやればいい。わたしは2年かかったな。 歴代最短は数ヶ月……最長は10年以上もかけて旅をした」 流石に10年はちょっとな………まぁとりあえず、できるだけたくさん見て回るようにしよう。 他に質問することも無かったので、俺はイチャつく両親を残し、その場を後にした。 (さて、長旅に備えて準備でもするかね) つことで向かうは俺の部屋。 つか結局ニ○動観れねーじゃん。  
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