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『………また今日も晩御飯は魚かよ…。』
『なんだ、嫌いなの?てっきり君は好きだと思ってたよ。』
『いやぁ、好きなんだけどさ、俺が好きって言ったわけじゃないのに勝手に好きでしょ~、みたいな感じ?なんだかなぁ…。』
『なんだそりゃ、飯食えるだけありがたいでしょ。贅沢だなぁ。』
『まあ、俺だってさ、肉が食いたいわけだよ。』
『肉だなんて、君太るぞ。』
『いやいや、俺にとっては、肉を食いたいのが正しいの!』
『肉食いたいだけのへ理屈じゃないの~?』
『違う!なんか、この考えを持っとかなきゃいけない気がする、小さい頃は持ってたこの気持ちを……。』
『…じゃあ、イタリアにいる僕の友だちの話をしようか。あいつはな、周りからなんとパスタが好きだって思われてんだよ。まだ魚はましな方だよ。しかもあいつもまんざらじゃあないらしい。』
『………!!?なんだそりゃあ!!みんなが小さい頃の考えを無くしていってる!俺は、いや、俺たちは肉を食いたくなきゃいけないんだよぉ!!
俺たち、ネコはなぁ!!』
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