プロローグ

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プロローグ

それが現実とは言い得て妙だ。 時を刻んでいるのか、あるいは世界を回しているのか――少なからず青年にとってはどちらでもいいことだ。 しかし、その一つ一つが青年の心を揺さ振るのだから、一人を動かすには十分な働きを見せていると言えるだろう。 その仕組みが青年の生きる意味の全てで、それが消えてしまうということは、青年にとって死に等しく。 だから青年――ゼオル・レーヴェンは、その少女に自己を投影していたのだろう。    LUNATIC Nightmare...
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