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「落ちこまないでくださいよ」 「落ちこんでなんかない」 「落ちこんでるじゃないですか」 「襲ってきたのはあいつのほうだぞ。売られたケンカを買ってなにが悪い」 「そうじゃなくて」 「…」 総理は無言だった。 「誰にモノを云ってる。俺は一国の総理だ、そんなこといちいち気にしてられるか」 「だったらここ来てマンガ読まないでください。そろそろ時間ですよ」 「うるさい奴だな」 総理はたちあがって伸びをする。 「訳のわからない総務会の屁理屈は通用しない。今までどおりだと思ったら大間違いだ」 「その調子です」 「おう」 これお願いします、と云って原中は書類を渡す。
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