子猫の恋

１

「なーつーいー!!!」

帰りのＨＲが終わると私の名を叫んで誰かが走って来ました。

ﾊﾞﾝｯ!!!

荒々しくＳｸﾗｽのドアを開け､１番ドアの近くの席の相内さんに話しかけていましたら。

『都ちゃん!?』

都ちゃんは私を見つけ駆け寄って来ました。

「あんた､まさか電車で無くしたの？」

『都ちゃん､顔が近いですよ～』

都ちゃんは中学の頃から随分変わりました。
明るさは変わりませんが､見た目が‥何というか‥派手になりました。

「あんなに泣きそうな顔しちゃって～もう‥」

『すみません‥』

「仕方ないから､今日は私が何かおごってあげる!!!」

『本当ですか!?私､パフェがいいです!!』

「よし!!じゃあ帰ろっか？」

私と都ちゃんは教室を出ました。