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店員が京野菜サラダ&柑橘系ドレッシング、玉子と山芋のお好み焼きを運んでくる。大皿をふたつテーブルに乗せる。 僕は野菜をとりわけた。 天馬が山芋の生地に生醤油を垂らす。香ばしい匂いがした。 「問題はできる、できないじゃなくて締め切りでもないんだよ」 「ホントかよ?」 天馬はサラダを食いながらうなずく。 「目撃者がいるんだ」 「誰の」 「姫宮リサ」 「よかったじゃん」 「それが曲者なんだよ」 「曲者?」 「あっ、この水菜うまい」 「ドレッシングもイケるぜ」
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