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電車に揺られながら、昨日美竹先輩にあったことを思い出す。
美竹先輩は大学のふたつ先輩で僕の憧れの女性だった。
正直に云うと今も少し憧れている。
良くも悪くも、その頃の男子たるものは年上の女性に好意を抱くように出来ているのだ。
昨日、得意先に謝りに行って土下座していたところ、たまたま通りかかった美竹先輩に目撃されてしまった。
僕は少し気まずかった。
いいや大分気まずかった。
それから何年ぶりかに美竹先輩にメールして、その夜に会う約束を取りつけた。
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