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「ちょっと、圭二郎!もう少し言い方ってものがあるでしょ!」
必死のフォローも虚しく、名瀬は肩を落としたままフラフラと校舎の中へと消えていった。
名瀬の哀愁漂う背中を見送る二人。
「名瀬くん、可哀相に…」
(でもあの抜けてる所が可愛いんだけどね)
「あいつがあれぐらいの事で、いつまでも落ち込んでると思うか?
今頃、居心地のいい場所物色して、式の間居眠りするぞ」
「そうかなあ…。あ!そろそろ式始まるよ。いこ」
二人は仲良く歩きだした。
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