入学式の朝に

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「ちょっと、圭二郎!もう少し言い方ってものがあるでしょ!」 必死のフォローも虚しく、名瀬は肩を落としたままフラフラと校舎の中へと消えていった。 名瀬の哀愁漂う背中を見送る二人。 「名瀬くん、可哀相に…」 (でもあの抜けてる所が可愛いんだけどね) 「あいつがあれぐらいの事で、いつまでも落ち込んでると思うか? 今頃、居心地のいい場所物色して、式の間居眠りするぞ」 「そうかなあ…。あ!そろそろ式始まるよ。いこ」 二人は仲良く歩きだした。
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