入学式の朝に

2/12
前へ
/49ページ
次へ
窓の外からは小鳥の鳴き声が聞こえてくる。 ………… 「んん…?」 いつもと変わらない朝。 学校があっても、休みの日でも、きっかり7時に目が覚める。 目を擦りながらむくりと起き上がると、いつものように制服に着替える。 「お腹空いた…」 群青色の学生服に身を包むと、自室を出てそのままリビングへ階段を駆け降りる。 「母さん、おはよー」 キッチンを覗くと、コーヒーメーカーだけがカタカタと音をたて、香ばしいかおりを部屋一杯に満たしていた。 「…?」 (母さんいないんだ。) ふとテーブルに目をとめると、メモがのっていた。image=197138188.jpg
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

971人が本棚に入れています
本棚に追加