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窓の外からは小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
…………
「んん…?」
いつもと変わらない朝。
学校があっても、休みの日でも、きっかり7時に目が覚める。
目を擦りながらむくりと起き上がると、いつものように制服に着替える。
「お腹空いた…」
群青色の学生服に身を包むと、自室を出てそのままリビングへ階段を駆け降りる。
「母さん、おはよー」
キッチンを覗くと、コーヒーメーカーだけがカタカタと音をたて、香ばしいかおりを部屋一杯に満たしていた。
「…?」
(母さんいないんだ。)
ふとテーブルに目をとめると、メモがのっていた。
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