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笑える程いいドラミングだったが、優理花を押し倒している俺を見た史隆は、やっぱり怒った。 史隆を見て、俺はまずいと思ったし、優理花は条件反射のようにべそ顔になる。 誤解するには最高。 大股で近づいてくる史隆の顔は冷たく、この顔はメーター振り切った怒りだということを知っている。 慌てて優理花から離れる。 どうしよう。 殴られるかも。 「誤解…。」 小さく言ってやめた。 殴られとくかなー…。 と、歯を食い縛った瞬間、 俺は別に何もされなかった。 目を開けると史隆に抱きついてる優理花が見えた。 史隆の首に腕をまわしてガッチリ。 「そんなに怒るなら…好きだって言ってからにしてくださいっ…。」 史隆は困っていた。 愛しすぎて困っている顔。 優理花、そんなに汗たらしてお前のこと捜し回ったんだから言われなくても分かってやれよ…。
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