序章

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             へ この手紙を貴女が今読んでいるということは、私はちゃんと死ぬことが出来たのでしょうね。 貴女はこの手紙が私の最後になるのは嫌だと思うだろうけど、この日は本当にいつもとなにも変わりなかったの。 だけど、ただ私はどうしても真実が知りたかっただけだった。 なにも知らない大親友の貴女を、まったく関係ないのに巻き込んでしまったのは謝る。 本当にごめんなさい。 そのことに関して、私が貴女に償うことはもう出来ないけれど、私は本当に貴女が大親友でよかったと思っているよ。 本当にごめんなさい。 私の我儘で身勝手な振る舞いが、まったく関係ない大親友の貴女をこんなことに巻き込んでしまったの。 本当にごめんなさい。 ごめんなさい。 そして、私と親友になってくれてありがとう。 本当はね、友達になれて凄く嬉しかったんだよ。 本当に今までありがとう。 この世にさようなら。 あの世にごきげんよう。 私がいつの間にか受け取っていた謎の手紙は、その行で終わっていた。
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