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私は受け取った手紙を読み、思わず尻餅を着いてしまった。
一体なに?
そんな言葉しか残念ながら浮かばなかった。
手紙のことを私はよく覚えていないが、どこかで拾ったのだろうか?
そんなことよりも、手紙の内容がどこか遺書のようで、怖い。
――
――――
とりあえず学校に来たのはいいが、ついどうしてもあの手紙のことを思い出してしまう。
「雪乃。本当に大丈夫なの?やっぱり顔色悪いよ。」
心配そうな表情で覗き込んで来るのは私の親友だ。
「大丈夫だよ。さっきも言ったけど、ちょっと寝不足なだけだから平気。」
私は誤魔化すように微笑み、無理矢理親友を納得させる。
本当は寝不足ではなく、あの手紙がどうしても気になっているからだが、絶対にそんなことを親友には言えない。
よくよく考えてみれば、私は一体いつあの手紙を貰ったのだろうか?
手紙をどこかで拾ったような気もするが、拾った記憶がまったくない。
私は得体の知れない恐怖が湧き出て来て、思わず身震いしてしまう程の恐怖が身体を伝った。
本当に一体いつ、誰が、なんの為にあの手紙を私に?
疑問だ。
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