それから

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それから

去年のクリスマス。 サンタクロースからの贈り物が二人の元に届けられました。 そして、早いもので、あれから一年の月日が流れようとしていました。 今年の冬は、サンタクロースは誰に贈り物を贈るつもりなのでしよう。 素敵なプレゼントをもらう事のできる、よい子はどこにいるのかな? 「なんか、今日はさむいね。」 「早く雪が、ふらないかな?」 そんな台詞が街で聞こえる季節になった。 夏の終わりを楽しみ、余韻を残したまま、いつものように街に夜は訪れる。 「お疲れさまで~す。」 スナック 「マサ」では、そうそうと開店準備がおこなわれていた。 店の扉が開いて、バイトの達也が入ってきた。 店の中には店長の満がいて、テーブルの上を綺麗に拭いている。 「おつかれ、今日はずいぶんと早いお出ましだな。」 満が皮肉そうに達也に言った。
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