第壱話 ハジマリの日

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「父上、おめでとうございます」 そこに3人の若い皇族の男女が現れた。 その中で最年長であるクリーム色の髪の男が、第一皇子:マクシミリアン・ライ・ローラシアである。 年齢は21歳で、頭のキレる頭脳派だ。 右隣に立っている少年がマクシミリアンの実弟でもある、第四皇子:アルベルト・ライ・ローラシアだ。 年齢は14歳で、兄のマクシミリアンとは違い紺色の髪をしている。 マクシミリアンの左隣に立っている女の子が、第四皇女:メアリ・リィ・ローラシアだ。 年齢は12歳、赤い髪の毛をしている。 彼らはティーエとは血の繋がりがない親子であった。 「どうした。ビクトリアの姿がないではないか」 皇帝が3人に問うた。 名前の挙がったのが、第二皇女であるビクトリア・レイ・ローラシアだ。 年齢は19歳だが、この女は皇族が手を焼くほど扱い辛い女だった。 「アイツは変わっていますから。今日も姿を見てませんし」 マクシミリアンがそう答えた。 「あの子ったら…何を考えているのか」 ティーエがため息をつきながら言った。 そう、ティーエとビクトリアは血の繋がりがある親子だった。 「まぁよい」 皇帝は3人をハケさせ、挨拶をしようとした。
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