第壱話 ハジマリの日

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その頃、武装した数十人の集団が宮廷内を駆けていた。 「いいな。軍部の連中は放っておけ。皇族を抹殺しろ」 武装集団に指揮を下している明るい茶色の髪をした女がいた。 その女こそが、ローラシア帝国第二皇女、ビクトリア・レイ・ローラシアだった。 「皇帝と皇女ティーエは私が殺る」 ビクトリアは銃に弾を装填した。 「力が全てと教育してきたのは、あの男だ。ならば私は力を行使してこの国をもらう」 ビクトリアが剣を抜き天にかざした。 「このクーデター、必ず成功させるぞ!」 団員たちは雄叫びを上げ、そしてパーティーの行われている会場へ突撃した。
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