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プロローグ
「僕達はずっと“友達”だったね」
「うん……ずーっと」
「今は……?」
「家族だよ」
そう言うと彼女は、ミイサをそっと撫でた。
「あの時死んでいたらミイサは……」
「もう振り返るのは止めよう。未来を見つめなきゃ。やることがあるじゃない」
「ミイサの為に、かい?」
「ミイサの為に生きなくちゃ……ううん、違う。……ミイサの為にも自分の為にも……生きたい」
「僕もだ───」
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