湖へ

2/13
91人が本棚に入れています
本棚に追加
/199ページ
  「ねえ、寒い」       「おいで…」       エリナの細い身体を抱き締めた。       まるで氷を触っているかのように冷えきったエリナの身体。       「ありがと……温かい……ミノル? さ……寒くない?」       「全然……エリナがいるから温かい」       僕達はボートの上、裸で抱き合った。       しがみつくように。       1つの固まりみたいに。
/199ページ

最初のコメントを投稿しよう!