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しばらく歩くと青い屋根に白い壁、入口の前には小さい噴水と薔薇のアーチのある教会が見えてきた
「すてき~」
一目見て、由宇はすぐに気に入ったようだ
そんな由宇を見て、和雅が小さく笑う
「そうだろ。中、入ってみるか」
「入れるの?」
「ああ、中に入らなきゃ見学にならないだろう」
中に入ると私は言葉を失った
「………。」
中は可愛いらしい外装からは想像出来ないほど、厳かで幻想的な雰囲気であふれていた
「どうした? 由宇?」
あまりにも静かになってしまった由宇を心配したのか、和雅が顔をのぞきこむようにして聞いてきた
由宇はとびっきりの笑顔を向け、
「すごいね」
とひとこというと和雅は安心したように由宇をだきよせ、頭をなでながら
「ここでいいか」
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