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次の日
6時45分の体育館
「集合!今から5km走りに行くぞ!」
直哉がみんなを集めてそう言った。
「「えっ、マジで~」」
新しい一年生が口々に言った。
私と三年と二年のバスケ部は、『これで人数の半分にはなるな。』と思った。
だけど、動揺しない人が一人いた。
その男とは日野要だ。
「5km走るのイヤじゃないの?」
私は聞いてみた。
「は!?何でですか?普通だろ。これで諦める奴はやる気ないんだから………ってか、マネージャーも痩せないと太りますよ♪」
要が私を指して言った。
「なっ、何よ!太って無いもん!というよりいちおう、これでも先輩なんだから敬語使いなさいよ!」
「あ~すいません。敬語になってませんでしたか?」
そう言うと直哉のあとを追って走って行った。
何よ~むかつく………
可愛くない………
ほんと、意地悪だ…………
私はこんなことを思いながらボールを片付け出した。
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