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小ネタ
その1
「シューさん、素が出てからかなり性格変わってない? 何か私に対する扱いがぞんざいになったって言うか……」
ちょっとした疑問を投げ掛けた私に、シューさんは。
「姫君として扱う時はあんなもんだ。戻そうか?」
と笑いながら答えた。
「レイナ様、私が貴女のことをぞんざいに扱うなんてそんなことはあり得ませんよ。それに、姫君らしくなど今更言うつもりはありません。が、私は貴女が無茶をしないように精一杯見守っているつもりです。いかがでしょうか?」
「……ごめんなさい、私が間違ってました」
いつものシューさんがいいです。
その2
「ルー君、ミルカってどんな食べ物なの?」
「そういや食べに行きましょーって言ってたのに、忘れ去ってましたねー」
いろいろあったし、そんな話したのは花冠祭のちょっと前だったしね。
「ミルカってのは、薄く焼いた生地を何枚も重ねた間に、泡立てたリューム(クリームのことらしい)を挟んでるケーキのことです」
それってなんてミルクレープ。
その後、クリームだけでなく、果物も挟んであるかなり薄いスポンジの層が五段以上のケーキだと判明。ミルクレープとは違ったけど、美味しかった。まる。
その3
本編P.171より
「ロシュ君、こんなの受けなくていいんだよ?」
「いえ、これはオレの『権利』ですから」
「え?何て?」
聞こえなかったよ? と首を傾げた姫には悪いが、二度なんて言えない。
「とっ、とにかく、例えレイナ様でも口出し無用です」
誰にも譲れない、オレだけの権利。だから、 姫のことで殿下と決闘出来るなんて、光栄だ。
聞こえてなくて良かった。こんなことを思ってるなんて知られたら、姫は呆れるだろうか?
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