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兄貴は俺の隣に座った。
「…………何かさ………俺、この頃変なんだ。」
俺は話始めた。
「うん。知ってる。」
「それでさ……部活にマネージャーがいるんだけど……いつもつい、目で追ってしまうんだ……」
兄貴は静かに俺の話を聞いている。
「マネージャーは美人で可愛くて、他の男子からモテてる。……この頃はそれを見るのが嫌で、いや、最初から嫌で俺はついつい意地悪してしまうんだ…………」
「それで?」
「昨日……男から見ても凄くかっこいいキャプテンがマネージャーにキス…………してるところを偶然見てしまったんだ。それからずっとこんな調子で……………」
俺が話終えると兄貴が口を開いた。
「要…お前…それは要がそのマネージャーを好きなんだよ。」
「俺が?マネージャーを?」
「…あぁ…とにかく…今は寝ろ。」
兄貴は俺を寝転ばしふとんをかけて言った。
俺は安心したのかゆっくりと眠りについた。
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