3.初キス

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―――――……… ――――――………… チャチャチャラ-チャチャチャラ- 携帯のアラーム音が鳴ると同時に俺は目が覚めた。 俺は制服に着替え、ご飯を食べると家を出た。 【要はマネージャーが好きなんだよ。】 頭の中では兄貴に言われた言葉が復唱される。 「俺がマネージャーを好き……?そんな訳ないし。」 俺は胸の痛みを無視しながら学校まで来た。 でもいざとなったら胸がズキンズキンと痛む。 朝練でマネージャーとキャプテンを見るのは絶対に辛い。 そう思いながら部室に入った。 でもマネージャーもキャプテンも来てなさそうだ。 俺は胸を撫で下ろした。 ―――――……… バンッ バンッ 体育館にはボールの音が響く。 ―――………おかしい。 時間に厳しいキャプテンがまだ来てない。 それにマネージャーも。 考えたくないのに気になる。 ガスッ ガスッ ボールが上手くゴールに入らない。 「どうした。ボールが一本も入ってないな。」 「…先輩…なんか……すいません。」 「…しんどいら休むか…?」 「…いえ…大丈夫です。」 ガラガラッ 体育館の重たいドアが開く音がした。 ――……入ってきたのは………マネージャーと…………キャプテンだった。
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