2.バスケ部

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「もう、ほんとっに勝手なんだから………」 呆れた顔でマネージャーが言った。 「しかたねぇだろ」 そう言ってキャプテンがマネージャーの髪をグシャグシャにした。 そんな二人の光景を見てると何だか可笑しくなってきて、俺は笑ってしまった。 「ちょっと~要は何で笑ってる訳?!」 おっ、さっさく呼び捨てですか。 まぁ、その方が気楽だけど。 それにしても変だな…………… さっきから鼓動が速くなってるのは気のせいか? その時他の部員が帰って来た。 マネージャーはみんなに水とタオルを渡している。 そんなマネージャーを見てるとまた、鼓動が速くなってる気がした。 その後、俺は他の部員と一緒に部室に入った。 部室に入ると、さっきまでヤル気が無かった奴等が、「俺、マネージャーにあんな笑顔向けられるなら頑張るわ~」と言った。 しかも、本当に半分も辞めなかった。 俺は変な気持ちだった。
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