2. -トラベル-

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  気がつくと、まず、オレは目を疑った。 そして、頭を。 最後に自身の存在を疑う。 三ヶ月間、慣れ親しんだ自分の部屋じゃない? 何があった? ただ……パソコンをいじっていただけだ。 理由が見当たらない。 ……いや、それよりも目の前に広がる世界の説明をした方がいいだろう。 一言で表すならば、デジタル。 機械の中身をみたような世界だ。 誰だって自分の目と頭を疑うだろう。 自分が乗っている思われる足場は1㎝3くらいの立方体がいくつもいくつも並んで出来ているようだ。 回りも同じような立方体の集まりがある。 浮いてるのは気のせいか? これでも、オレは胆が座っている方だと思う。 でなきゃ、この状態でこんなこと考えてらんないって。
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