天より墜ちた来訪者

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「ふぅ…今日の訓練も大変だったな…さ、ご飯ご飯!」 彼女の名はタハラ・ミカ。一ヶ月前に新世界空軍日本支部に所属したばかりの新米兵士である。 「ミカ、今日は何食べよっか?またクリームコロッケ定食?私はカツカレー定食にしようかな…」 「二人とも、あんまりカロリー高いものばっかり食べてると、後で大変なことになるわよ?」 この二人はミカの友人、アヤとユカ。三人は一年前に軍事教習学校で出会い、そして三人とも見事新世界空軍、それも同じ部隊に入隊を果たしたのだ。 なお新世界空軍日本支部は、多数のスカイラブを所有し、その数は五十を超えると言われている。この数は全世界のスカイラブ総数の約四分の一となっている。 新世界空軍は大宇宙歴七年に設立された国際軍隊で、その総本部はアメリカにある。 この時代における新世界空軍の役割は非常に重要で、地球外から飛来するエクサ・バグの迎撃が主な任務であり、人命救助やエクサ・バグの襲撃で壊滅した街の復興作業等も幅広く行う組織である。 ちなみに通常、エクサ・バグは地表にたどり着く前にスカイラブ隊によって殲滅されるが、殲滅しきれずに地表までたどり着いたエクサ・バグは、新世界陸軍がその相手をする事となる。
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