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当然、ワタルとサトは中学生という最もそういうことに興味津々な年代を越えているので、エロビデオくらい見たことはある。
けれど、偶然うっかり見つけてしまったそのいかがわしいビデオに、思わず興奮してしまうのも、年頃の男児としては致し方ないことなのだ。
「ど、どうする、これ……?」
サトが窺うようにワタルを見る。
「ど、『どうする』ってなんだよ……?」
「み、見るか見ないか、だよ」
「いや、だって、なあ……? 廊下で拾ったもんだろ? 画面とかガサガサかも……」
「え? そういう問題なの……? “他人のものだから”とか“そこまでするほど人間落ちてない”とか、そういうことじゃないんだ?」
「ばっか、お前、だってロマンだろ? エロは男の」
「ロマンとかいうほど、美しいものじゃないと思うけど……結構エグくない?」
「そうは言っても……サト。『女帝の乱れる情事』だぞ? 女王様だぞ?」
「う、うん……」
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