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「……続きはビデオで」
テレビCMの最後のような台詞を言って、ワタルはちらりとサトを見た。
『続きが知りたきゃ、俺についてくるんだな──…』
その流し目は、そう言っているようだった。
サトは、若干残る理性と格闘するように苦悶の表情で窓の外を見ていたが、
「オレたち……若いもんね」
「そうさ。俺たちまだまだ青いんだ。いろんなことを知ってなきゃいけねえんだよ……」
ワタルはにっこり笑って、親指を立ててみせた。
「うん……」
サトは穏やかに、ワタルの手を握った。
「E(エロ)に──…ログインします」
「それでこそ男だっ、サト……!」
──というわけで。
「ねえ、じゃあ、見るのはどこで見んの、ワタル?」
「え? サトんちじゃねえの?」
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