プロローグ

2/2
130人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
夕暮れに染まる屋上に一つの影があった。 屋上のへりから足ぶら下げている一人の少年のものだ。 しばらくして少年は口を開いた。 -栄光に向かって走る あの列車に乗っていこう- 少年の手にはギター。 -はだしのままで飛び出して あの列車に乗っていこう- 淡麗に磨かれたさざ波のようなボディ -弱い者達が夕暮れ さらに弱い者達をたたく- 南国の海のような輝きを持つボディに夕日が反射している。 -その音が響き渡れば ブルースは加速して行く- 静寂の屋上に流れるようなメロディーを刻む。 -見えない自由がほしくて- まるで創造主のように。 -見えない銃を撃ちまくる- 少年の名は ー「本当の声」を聞かせておくれよー 一ノ瀬悠斗 「YEAHHHHHHHHHHHHHAAAAAAーーーーっ!!!!!」
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!