アタシ、藍音だけど?

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……………… 「藍音、おいで」 あぁ…… とうちゃん 久しぶりだな アタシは 山道を とうちゃんの 後ろを走ってる とうちゃん、アタシまた うまくなってるだろ? 身体を倒しながら ついていく ミラーをみると かあちゃんも ついてきている 「藍音、負けないわよ」 冷たくなった手を もっと もっと 入れた こうやって 走りたかったんだ ガキん頃から 夢だったんだよ なぁ とうちゃん、かぁちゃんよぉ?アタシもそっちにいきてぇよ その瞬間 二人は消えた ハッ! やべぇ まただよ 淋しさにだけは 慣れねえよ なぁ 痛みには 慣れたんだ 淋しさにだけは かてねぇなぁ
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