23人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
花島さんは、五歳の誕生日の朝に、大好きなお父さんと一緒に、森にカブトムシを取りに行きました。森に着いた二人はさっそく、カブトムシを探し始めました。
「あっ!」
お父さんは何か見付けたみたいです。
「おーい、花島さん、こっちに来てごらん」
お父さんは、花島さんを呼びました。
花島さんは、実の父親なのに、「花島さん」と、他人行儀で呼ばれて、なんだか嫌な気持ちになってしまいました。
そして、花島さんは、父親を無視する事にしました。花島さん、これが初めての親への反抗です。
「ちっ」
お父さんは舌打ちしました。
最初のコメントを投稿しよう!