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病院を後にした花島さんは、公園のベンチに座り途方に暮れました。
「ハァ-、どうしよう」
花島さんは50代の男性がかもしだすような、哀愁を漂わせてつぶやきました。
無理はないでしょう。100円が大金に感じる花島さんには、とても返せる額ではない借金を背負ってしまったのですから。しかも、1回目の支払いが、1週間後に迫っているのです。
「本当にどうしよう・・・はぁ~」
花島さんは、今にも消えてしまいそうな声でつぶやきました。
「あっ、そうだ!」
花島さんは叫びました。何かひらめいたようです。「忘れてしまおう・・・うん・・・」
花島さんは辛すぎる現実から逃避することを選びました。
「・・・うん、そうしよう・・・」
そして、花島さんは新たな『ハナシマン』の必殺技を開発するべく、修行の旅を始めました。・・・5歳児の花島さんは、生きる意味を見い出しました。
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