『ワタシ』という存在…

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「ワタシはね?…ずっと…考えていたの。 ワタシって…ワタシの存在って… おばあちゃんを介護して、アンタのご飯作って、パート行って… ワタシは家政婦と一緒なんじゃないかって… …けど…死んでみて…初めて分かった気がする。 ワタシの死を…自分のせいだと悔やむ人達を目の当たりにしたから… おばあちゃん…アンタ…お義兄さん… …ワタシの死は…運命なのよ。だから…気持ちは嬉しいけど、お願い。…二人とも自分を責めないで? …じゃないと…いつまでもワタシ…逝けないじゃない…」 「…寿子・・・。」    
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