『ワタシ』という存在…

38/40
前へ
/187ページ
次へ
【パァァァァァンッッ】 キレて立ち上がろうとした時、乾いた音に我に戻った。 …そして俺同様。弟達…妹達の目線は、音の鳴った方向に持っていかれた。 「…イタッ…な…何すんのよっ!!アンタっ!!!」 …兄貴だった。 多分…手を上げるなんて… 初めてじゃないのか? 「…出て行け…。今すぐこっから出て行け~っ!!」 「な…何よアンタっ…。こんな事して後で…」 …さすがのクソババアも気がついた様だな? 俺達の目線の先にある思いを… 「か…勝手にすればいいわ…」 悔しそうに家を後にするクソババア。 すっきりしたが…心配になって来た。  
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6588人が本棚に入れています
本棚に追加