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ようやく全員がお父さんの死を理解したところで、やっとワタシ達は、病院へと向かった。
思えば先ほどから、ワタシは涙一つ出ない…
至ってこの状況に、冷静に対処している。
…アユやお母さんは、あんな風になっているっていうのに…
…考えてみれば、ワタシは『身内の死』をまのあたりにした事がない。
祖父を亡くしているが、その頃不良少女だったワタシは、長期の家出中だった。
家に戻った時には、葬儀も何も…全て終わっていた。
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