始まりの砂漠

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始まりの砂漠

広い砂漠の中を1人の青年が歩いて渡っている。 彼はフード付きの少し大きめのマントを羽織っているが中々ほっそりとしている。 風を避けるためフードをすっぽりと被っているため顔が良く見えないが、両性的な美しい顔立ちだ。 髪の色は金に近い栗色で瞳は紫水晶の紫と珍しい色だ。 彼が今目指しているのは、次の街ターシーだ。 ターシーは闘虫で有名な街だ。沢山の人が闘虫で賞金を手にいれようと闘虫同士を戦わしている。 彼はターシーを只ひたすらに目指している。後1日でターシーにたどり着くと言う所まで来た時、突然精霊(ストラ)達が騒ぎ始めた。 (何だ?) 少しずつ近づいた行くと、それはどんどん大きくなり騒音に近く成っていった。 (結構キツイな💧其れにしても、精霊(ストラ)達が喜んでいる?この先に何か在るのか?) 青年は気になるのかどんどん先に進む。 精霊達のひき起こす騒音が酷いのか、額や背中には既に冷や汗がうっすらと浮いている (しかし引き返す訳にはいかない❗これ程の精霊(ストラ)が集まれば何らかの形で悪さをするはずなのに大人しくしているのは何かを隠しているか?あるいは何かを守っているのか?) しばらく進む内に、精霊達の妨害にあい始めたためかなり息切れが酷いが構わず進むと、目の前に巨大な砂水火岩氷雷風闇光などで出来た巨城が現れた。 (なっ⁉何だ此は❗) 交わる事が有るはずのない火や風雷や水闇や光砂や岩などが相殺せずに存在し巨城を構築し守っているこんなことは有るはずのない、有り得ない事。しかし其の有り得ない事が目の前で繰り広げられているため青年は驚きを隠せないでいる。 (ハッ❗こんな所で呆けている場合でわ無かった💦気になるからさっさと城の中に入ろう)青年は巨城の中に入って行った。 巨城の中は、螺旋階段しか無く、空に向かって続いている。(螺旋階段が有るな登ってみるか) 青年は其の螺旋階段をのぼって行った。 登り始めて数時間位たった頃、螺旋階段の終わりが来た 階段の先には花畑が広がり何処までも続いている。 花畑の中を突き進むと其の先には巨大な古代の遺跡が有った。 遺跡の中をさらに進むと遺跡の中心には、透明に光輝くクリスタルが有り、クリスタルの表面に古代文字で何かが描かれている。青年は其を指でなぞりながら詠み始めた。 「《我らこの地に聖別されし神々の申し子を封印す》」
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