◆儚き夢

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落とされたのは、爆弾。   原子爆弾ではなく、ただの爆弾。   それだけにも関わらず、僕たちのいた防空壕への被害は大きかった。   爆風と地響きによって、もろい壁は崩れ始める。   奥から崩れるなら、まだ良かったのかもしれない。   でも防空壕は強度の弱い、入り口付近から崩れ始めた。   いくら狭い空間であっても、子どもだった僕たちのスピードでは、とても追いつけるものではなかった。   埋められる。   そう思った僕は・・・・・・君を突き飛ばした・・・・・・。
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