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こんなにささいな夢なのに、どうして叶わなかったんだろう。
視線の先には、潰れた黒こげ防空壕。
こんなに早く離れてしまうのか。
永遠を誓った夏は、友達の消えた夏。
綺麗で悲しい秘密は、二人だけのもの。
「ありがとう。また、会えるよね」
貴方が見つからないから、終わらないかくれんぼ。
あの頃のように貴方を探す。
終われないかくれんぼ。
一人でいるのは、恐くて寂しい。
すぐにでも泣き出してしまいそうなほどに。
「もういいかい・・・・・・?」
貴方に会いたくて泣いた。
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