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その頃の私の世界は貴方で満たされていた。
まさに世界の中心は貴方。
毎日毎日一緒に遊んで、何をするのもずっと一緒。
お話して、お散歩して、かけっこをした。
何より大好きだったのが、かくれんぼ。
鬼に見つかるまでの間は、二人だけでいられるから。
小さな声で、ひそひそ声でいろんな話をしたね。
「ねぇ、僕たち友達だよね?」
こそっと貴方が聞いてくる。
「うん。私たちは友達だよ」
私もこっそり返事をする。
「ずっと一緒にいようね。それで大人になったら、一緒の家に住もう?兄妹だと住めないけど、僕たちは友達だから」
「うん。早く大人にならないかなぁ」
「みんなには内緒だよ。怒られちゃうから」
「お父さんたち、みぶんそうおうって難しいこと言うもんね」
これが二人だけの秘密の約束。
忘れることのない約束。
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