◆儚き夢

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君と僕はかくれんぼ。   ただ、この日のかくれんぼはいつもと少し違ってた。   僕と君が隠れていたのは、町外れの小さな小さな防空壕。   戦争が始まったんだ。   すでに町は焼け野原。   親兄弟も行方知れず。   途中までは一緒に逃げていた。   だが、僕は走る方向を変えた。   「どこ行くの!?」   声が追ってきたが気にしない。   それどころじゃなかった。   君のことが気になってしょうがなかったから。   「えっ・・・・・・」   僕が着いた頃には、君の家は炎に包まれていた。  
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