◆儚き夢

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いつものようにかくれんぼ。   僕たちは息をひそめて隠れた。   違うのは、君との会話がないということ。   震えている。   君の身体が小刻みに。   だから、僕はそっと手をつないであげる。   あの頃の僕には、それぐらいしかできなかった。   君の鼓動を感じることで限界だった。   とても無力な僕。   さらに非情なことに、防空壕の近くが爆撃されたことによって、僕はますます君に何もしてあげられなくなったんだ。  
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