Ⅰ-2

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竜也の店"galaxy"に行くまでの間、竜也はたくさんの女に声を掛けられた 「竜也ぁ~なぁに?その子。隠し子ぉ?きゃはは」 店の前で目の周りが真っ黒のケバい女が話しかけてきた 「こいつ、龍。新しいホスト」 竜也はそう言って悪戯に笑った 「…竜也兄ちゃん、ほすとってなに?」 ホストを知らない龍は不思議そうに聞いた 「うーん、女の子とお酒飲みながらおしゃべりする仕事かな」 「…僕、お酒飲めないよ」 「大丈夫。お前は座ってお菓子食べてればいいよ」 「お菓子?!」 龍は"お菓子"という言葉に反応して目を輝かせた 「ぷっ、やっぱ子供だな」 竜也はそんな龍の反応を楽しんでいた 「よし、着いたぞー」 竜也は肩から龍を下ろし、龍と手を繋ぎ、galaxyのドアを開けた
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