Ⅰ-2

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竜也がヘルプの男に告げるとボーイが大きなボトルを持ってきた 「3番、竜也さんにドンペリ入りました~」 龍は唖然としてその光景を見た ホスト全員が席に集まり女と竜也と龍を取り囲んだ 龍は軽い恐怖を感じていた ボトルを持ってきた男がマイクを持ち、大声でコールを始めた ホストたちはコールに合わせて手を叩いたり叫んだりしている 「では姫から一言お願いしまーす」 男がマイクを女に向けた 「竜也と龍くん可愛いー!だーいすきっ」 女がマイクに向かって叫ぶと周りはひどく盛り上がった 「王子も一言お願いしまーす」 男は竜也にマイクを向けた 「俺は"可愛い"じゃなくて"格好いい"なの!俺も大好き~」 竜也が叫ぶとホストたちは「「ヒュー」」とおだてた マイクは竜也が持ったままだ 「ついでに…」 竜也は続けた 「こいつ龍って言います!今日から俺の相棒だからよろしくねーっ」 そう言って龍を抱え上げた 龍は店中の人間に見つめられ、照れた 「竜也兄ちゃん、恥ずかしいよー」 龍がそう言うと竜也の隣に座ってた女が「かわい~」と言った 龍の顔はさらに赤くなった 「お前を皆に紹介したかったんだ」 竜也はそう言って優しく笑い、龍の頭を撫でた
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