第零話

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『そう言ってやるな。 神海』 道場主・神威剛が現れた。 『琢磨は琢磨なりに頑張ろうとしているんだからな』 『まあそうなのですが』 蓮は琢磨の首から木刀を引いた。 『鍛練は終わりでいいか。 僕は部屋に帰る』 琢磨は木刀を蓮に投げ渡して歩き出した。 『ああ。 わかった』 剛は琢磨を見送る。 『いいのですか? 始めてまもないですよ?』 『いい。 琢磨は神海の言葉に微かな苛立ちと憤りを感じていた。 あの状態で鍛練を続けても琢磨の為にならない』
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