第零話

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『憤りや苛立ちで振るう刀が正しいと坊ちゃんに思って欲しくないからですね』 『ああ。 苛立ちや憤りは人を強くする。 だがそれと同時に隙を作り出す』 剛はウンウンと頷いた。 『そうですね。 坊ちゃんの不真面目でめんどくさいがりな所を直すには・・』 『ライバルや越えたいと言う人間がいないといけないっか? 琢磨には今どちらもない。 父である俺がそういう存在になれればいいんだがな』 『まずはライバル作りが必要かも知れませんね』 蓮は木刀を腰にさした。
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