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『ライバルか。
作るか。琢磨だってあいつのあれならなんとかライバルと視認するかもな』
『あいつのあれとは?』
『後でのお楽しみだ』
剛は蓮の腰にさしてある木刀を引き抜いた。
『何をするんですか?』
『久しぶりだ。
神海と刀を重ねたくなっただけだ』
剛は木刀を構えた。
『わかりました。
手を抜かないで下さいよ』
『ハハ。言ってくれるな』
蓮も木刀を構えた。
蓮と剛はゆっくりと間合いをつめていた。
先に木刀を振るったのは蓮が先だった。
蓮の方が若干間合いが広いからだが。
剛はそれをたやすく受け止めた。
『変わらないな。
神海』
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