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『僕は道場主ではない』
『まだな。
いずれは継ぐんだからな』
剛は頷いた。
『わかったよ。
出るけど馬鹿にされる事があっても僕を責めるなよ』
『誰が我が子を責めるか。
琢磨は一生懸命やればいい』
剛は椅子に座る。
『一生懸命、ねぇ~。
まあいいか。
一生懸命やればいいんだな』
琢磨はため息をついた。
何を考えているんだ~!?
この親父は意図がまったく読めない。
まあ読む必要はないか。
知ろうと知らまいと僕には関係ないからいいか。
ただ一生懸命やればいいんだからな。
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