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そして巧の持つ手を力強く叩き、飛ばす。
刀は壁にサクッと刺さる。
『巧の負けだ』
琢磨は刀を巧の心臓下に突き付ける。
『ああ。
刀がないから防ぐ術はない。
負けだ』
巧は手をあげた。
『琢磨に負けるとは知らぬ間に強くなったな。
その負けた奴の事が相当気になるんだな』
琢磨は刀を鞘に納めた。
『そんな事はない。
ただ、女に年下に負けたままってのが許せないだけだ』
『そうか。ほら』
巧は鞘を琢磨に渡す。
『巧の刀を直すのには時間がかかるから僕の部屋で何か話すか?』
琢磨は刀が刺さった壁に向かって歩く。
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