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『琢磨の部屋で!?
まさか琢磨』
巧は何やら顔を引き攣っていた。
『何を考えているか知らないが。
巧が考えている事はないのだろう』
琢磨は壁から刀を抜いて鞘を納めた。
『まあ冗談なんだがな』
『そうか。
巧の抜刀術は独自に覚えたのか?』
『違う違う。
親父にな教えて貰った』
琢磨は自分の刀と反対の腰に刀をさした。
『親父か。
そういえば巧の親父って見た事ないな』
『当たり前だ。
親父は何年か前に死んだからな』
『・・ごめん』
琢磨は頭を下げた。
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