第零話

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『そんなのは聞き飽きたんだよ』 周りの奴はいつもそうだ。 最初は尊敬の眼差しで僕をみやがる。 しかし刀を合わせて弱いとわかるとがっかりする者もいた。 一部は蓮みたいにこんな事ほざく奴もいる。 いい加減うんざりする。 『そう怒らずに期待しているんですよ』 『期待!? 嘘を並べて本当は僕が死ねば自分が道場主になれるとでも思っているんじゃないか?』 『そんな被害妄想です。 本当に坊ちゃんに強くなり、後をついで貰いたいです』 蓮は首を振るう。
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